暗号資産詐欺とは、インターネットを通じて電子的に取引される、いわゆる「暗号資産」をめぐるトラブルのことを指します。

金融庁の発表によると、近年、暗号資産の普及に伴ってそれを狙った悪質な詐欺被害が急増しているといいます。

この記事では、最新の暗号資産詐欺の種類や手口、もし被害に遭った際の対処法、そして被害回復のための相談先の選び方まで、わかりやすく解説します。

もし、暗号資産詐欺に遭われてしまった方、詐欺かもしれないと不安に感じている方がいましたら、ぜひ参考にしていただき、早急に専門機関への相談を行ってください。

暗号資産詐欺のよくある7つの手口

暗号資産を狙う詐欺事件は、近年非常に巧妙化しています。詐欺事案に詳しい専門家でも、パッと見ただけでは気が付かないような手口で騙される事件が後をたちません。

ここでは代表的な手口を7つ紹介します。

【手口１】ポンジ・スキーム

ポンジスキームは、新規投資家からの資金を利用して既存の投資家に配当を支払う詐欺の手法です。この詐欺手口は、通常では考えられないような高利回りを約束し、新規投資家の勧誘に対して報酬を提供することで急速に拡大します。しかし、その構造は必ず資金が枯渇し、配当を支払えなくなって破綻するため、多くの投資家が被害を被ることになります。詐欺師たちは、新規顧客が減り、スキームが回らなくなったタイミングで巨額の資金を持って雲隠れします。

このような詐欺を見抜くためには、ビジネスモデルの持続可能性を慎重に確認することが重要です。また、友人や知人を勧誘するよう求められる場合は特に警戒が必要です。「今だけ」「限定」「月利10%以上の高配当」「最新AIを使った取引システム」などの魅力的な謳い文句に惑わされず、冷静な判断を心がけなければいけません。

【手口２】 フィッシング詐欺

フィッシング詐欺は、正規のウェブサイトや企業を装って個人情報を盗み取る手法です。暗号資産の世界では、偽の取引所サイトの作成や、セキュリティ警告を装ったメール送信、SNSを利用した偽アカウントによる詐欺などが横行しています。

これらの詐欺から身を守るためには、常にURLを確認し、不審なリンクはクリックしないよう注意が必要です。また、もし「アカウントの確認が必要です」や「不正取引を検知しました」といった不安を煽るメッセージが届いたら、公式サイトで正確な情報を確かめるようにしましょう。

【手口３】パンプ&ダンプ詐欺

パンプ&ダンプ詐欺は、暗号資産市場で頻繁に見られる悪質な手口です。この詐欺では、詐欺師たちが特定の暗号資産の価格を人為的に釣り上げる「パンプ」フェーズと、急激に売り抜ける「ダンプ」フェーズを組み合わせて不当な利益を得ようとします。

典型的なシナリオでは、詐欺師たちがSNSやオンラインフォーラムを利用して、ターゲットとなる暗号資産を過剰に宣伝します。彼らは「内部情報」や「確実な値上がり」といった誇大広告を駆使し、投資家の関心を引きつけます。その結果、短期間で急激な価格上昇が起こり、多くの人々が「儲け話」に飛びつきます。しかし、価格が十分に上がったと判断した詐欺師たちは、一斉に保有資産を売却し、価格を暴落させます。この急落によって、多くの一般投資家が損失を被ることになります。

このような詐欺から身を守るためには、突然の価格高騰には常に慎重な態度を取ることが重要です。SNSやオンライン上の投資アドバイスを鵜呑みにせず、自分で暗号資産のファンダメンタルズ（基本的価値）を調査することが賢明です。

【手口４】著名人を利用した不正広告

著名人を利用した不正広告は、暗号資産詐欺の中でも特に巧妙な手口の一つです。この詐欺では、有名人や著名人の名前や画像を無断で使用し、暗号資産投資や特定の取引所を宣伝します。

詐欺師たちは、SNSや動画サイトで偽の広告や投稿を作成し、あたかも有名人が暗号資産投資を推奨しているかのように見せかけます。「あの〇〇さんも始めた！」といった煽り文句を使って、人々の興味を引き、信頼を得ようとします。

この種の詐欺から身を守るには、まず有名人の公式アカウントで情報を確認することが大切です。また、不自然な文章や明らかに加工された画像には注意が必要です。たとえ本当に著名人が暗号資産を推奨している場合でも、最終的な投資判断は自己責任で行いましょう。

【手口５】偽のICO（新規暗号資産公開）

近年、不正なICOを装って投資を募る詐欺手法も横行しています。ICOとは、「Initial Coin Offerings」の略称であり、企業などの団体が独自の暗号資産トークンを発行し資金調達を行うことを指します。このICOの仕組みを悪用し、実体のないプロジェクトを喧伝して、誇大な技術的革新を約束することで投資家を惹きつけます。多くの場合、限定期間での投資募集を行い、「今が買い」などと緊急性を煽って投資判断を急がせます。

このような詐欺を見抜くためには、プロジェクトが掲げるホワイトペーパーを詳細に確認し、開発チームの経歴や実績を徹底的に調査することが重要です。また、規制当局の警告や注意喚起にも注目しましょう。ICOは高リスクな投資であることを常に念頭に置き、慎重な判断が求められます。

【手口６】無料配布詐欺

「無料で暗号資産をプレゼント」という魅力的な謳い文句で個人情報や資金を搾取する無料配布詐欺は、多くの人々を惑わせる危険な手口です。

この詐欺では、正規のプロジェクトで行われる「エアドロップ」と呼ばれる無料配布キャンペーンを模倣して行われます。詐欺師たちは「少額の手数料を支払えば大量の暗号資産が手に入る」といった甘い話を持ちかけ、被害者の興味を引きます。そして、個人情報やウォレットアドレスの提供を要求し、最終的には資金を搾取する、あるいは個人情報を悪用するのです。

この詐欺から身を守るためには、「うまい話には裏がある」という格言を常に心に留めておくことが大切です。正規のエアドロップと詐欺を見分けるには、必ず公式サイトで情報を確認しましょう。そして、どんな場合でも個人情報や秘密鍵は絶対に教えないことが鉄則です。

【手口７】クラウドマイニング詐欺

クラウドマイニング詐欺は、暗号資産を作り出す「マイニング」という仕組みを悪用した詐欺です。詐欺師たちは、高性能なマイニングマシンがあると嘘をつき、その利用権を売ると言って人々からお金を集めます。

始めのうちは約束通りに利益を配当するふりをしますが、やがて支払いが滞るようになり、最終的にはサイトごと消えてしまいます。実際には、マイニングマシンなど存在せず、ただお金を集めることが目的だったのです。

この詐欺から身を守るには、「簡単に儲かる」という話を疑うことが大切です。本物のマイニングは、そう簡単には利益が出ないものだからです。また、会社の情報をよく調べ、マイニングの基本的な仕組みを理解しておくことも重要です。

怪しいと感じたら、すぐに誰かに相談しましょう。急いで決めずに、よく考えて行動することが、自分のお金を守る一番の方法です。暗号資産の世界は複雑ですが、注意深く行動すれば、多くの詐欺から身を守ることができます。

投資詐欺被害に遭った場合の相談先

暗号資産の詐欺被害に遭った場合は、迅速かつ適切な対応が重要です。以下に、主要な相談先とその特徴を解説します。

警察

警察は犯罪捜査の専門機関として、詐欺被害の対応に当たります。公的機関としての信頼性や、犯罪捜査のノウハウ、国際的な捜査協力の可能性など、警察には多くのメリットがあります。

しかし、対応に時間がかかる可能性や、暗号資産に特化した知識が不足している場合があることも理解しておかなければいけません。

よく言われるのは、警察に相談の電話をしても取り合ってもらえなかったり、被害届が受理されない可能性が高いことが挙げられます。また、警察は「民事不介入の原則」があるため、詐欺事案の捜査や詐欺師の検挙は行うものの、騙し取られたお金の返金請求までは行ってくれません。

弁護士

弁護士は法律の専門家として、被害回復に向けた法的アドバイスや複雑な手続きをサポートしてくれます。法的観点からの専門的アドバイスや、民事訴訟などの法的手続き支援、交渉力を活かした相手方との交渉など、弁護士のサポートは非常に有効です。ただし、高額な依頼費用がかかることや、法整備が整っていない暗号資産に詳しい弁護士はそこまで多くないため注意が必要です。

弁護士に相談する際は、暗号資産関連の案件経験があるか、明確な費用体系があるかを事前に確認し、疑問点は無料相談などではっきりとさせておきましょう。

消費者センター・国民生活センター

消費者センターや国民生活センターは、消費者トラブル全般に関する相談や情報提供を行う公的機関です。無料で相談可能であり、消費者保護の観点からのアドバイスや、最新の詐欺傾向に関する情報提供を受けられることが大きなメリットです。ただし、被害にあった暗号資産を取り戻すための直接的なサポートは行ってくれないため、証拠集めや返金請求のサポートは望めません。

調査会社

調査会社は、暗号資産の分野に最も詳しく、独自の解析ツールや専任のチーム体制で、詐欺の実態解明や資産の追跡を行います。高度な技術を用いた調査能力と過去の様々な被害事例から、ベストな被害回復支援をスピーディーに行える点が強みです。暗号資産は海外の取引所や相手方が海外にいるというケースも少なくないため、IT技術を駆使し国境を超えた調査・追跡を行えるのも調査会社の魅力です。

調査会社によっては初回相談だけでなく、1次調査も無料で受け付けているところがあるため、少しでも詐欺の可能性がある場合は、まず相談に行くことをおすすめします。

被害金の返金には調査が不可欠！

暗号資産詐欺は特に相手方の足取りがつかめないことが多く、法律事務所に相談しても断られてしまったというケースが少なくあません。また例え足取りがつかめたとしても、あまりその分野に詳しくないために、その後の対応を誤ってしまい、大切な暗号資産を取り戻せなかったというケースもございます。

暗号資産詐欺の被害回復において、一番といっても過言でないくらい大事なのは、徹底的な相手方の追跡と特定、証拠の収集です。これがないと、詐欺であることが証明できず、泣き寝入りすることとなってしまいます。

信頼できる調査会社の選び方

適切な調査会社を選ぶことは、被害回復の成功率を大きく左右します。ここでは、調査会社選びの際に重要なポイントを解説します。

１. 技術的な専門性があるか

暗号資産詐欺の調査には、高度な技術スキルとノウハウが不可欠です。ブロックチェーン分析の経験と実績、最新の調査・解析ツールの使用、サイバーセキュリティの専門知識などが重要な要素となります。

技術スキルの高さは、複雑な取引の追跡や隠された資産の発見に直結します。例えば、高度なブロックチェーン分析能力を持つ調査会社は、複雑に入り組んだ取引の流れを解析し、騙し取られた資産がどこに移転したのかといった詐欺の全体像を把握することができます。

２. 調査スピード

暗号資産の世界では、資金の移動が極めて速いため、調査のスピードが重要になります。初動調査の迅速さ、リアルタイムモニタリング能力、レポート提出の速さなどが、調査会社選びの重要な基準となります。

調査のスピードは、資産凍結や被害拡大防止のチャンスを左右します。例えば、詐欺が発覚してから数時間以内に初動調査を開始できる会社と、数日を要する会社では、被害回復の可能性に大きな差が出る可能性があります。

調査会社に問い合わせる際は、緊急時の対応体制や、通常の調査にかかる期間などを具体的に確認することが重要です。また、過去の案件でどれくらいのスピードで対応できたかという実績も、選択の参考になるでしょう。

３. 口コミと評判

調査会社の評判は、その信頼性と実績を示す重要な指標です。過去の成功事例、依頼者からの評価、業界内での評判などを総合的に判断することが大切です。

評判の良い調査会社は、豊富な経験と高い成功率を持っている可能性が高くなります。また、信頼できる会社であれば、個人情報の取り扱いも適切に行われる可能性が高くなります。これは、暗号資産詐欺のような機密性の高い案件では特に重要な要素です。

調査会社の評判を確認する方法としては、オンラインでのレビューや評価を参考にすることはもちろん、可能であれば口コミを調べてみるのが良いでしょう。また、法律事務所との連携の強さや公的機関からの推薦なども、信頼性の高い指標となるでしょう。

４. 料金体系のわかりやすさ

調査費用は被害回復の重要な要素ですが、透明性のある料金体系が重要です。まずは、サイトに明確な料金の記載があるか。初回無料相談の際に費用の説明がしっかりあるかを確認しましょう。1次調査だけであれば無料で行っている調査会社もあるため、無駄な出費をせず、まずは相談するところから始めるのが大切です。

ここからは、当サイトが独自にリサーチして評判や口コミの良かった、暗号資産詐欺に特化した調査会社をランキング形式でご紹介します。

暗号資産詐欺専門の調査会社TOP5

公式サイトはこちら

　第3位　NEXT SUPPORT ネクストサポート

最短1時間で調査開始
最大2000万円の返金実績
弁護士との連携体制

NEXT SUPPORTの特徴

調査可能な案件	仮想通貨詐欺、SNS詐欺、投資詐欺、副業詐欺
相談・調査費用	無料相談
相談受付窓口	電話、LINE
調査スピード	迅速（最短1時間で調査)
スタッフ対応	迅速かつ丁寧

NEXT SUPPORTの口コミと評判

警察や消費者センターへ詐欺被害の相談をしましたが、どこもありきたりなアドバイスをするだけで本気で被害回復に向けて動いてくれる様子がなく、もう泣き寝入りしようかとかんがえていました。ネクストサポートさんは初回相談から親身に接してくださり、ここに相談して本当によかったなと思っています。

詐欺にあって恥ずかしいという気持ちがありましたが、それよりも何とか奪われたお金を取り戻せないかと調べていたところ、ネクストサポートさんのお名前を聞きました。調査のスピードが早く、すぐに詐欺の証拠を徹底的に収集してくださいました。

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　第4位　仮想通貨調査団

仮想通貨専門の調査チーム
調査実績4千件以上
利用者満足度業界トップ

仮想通貨調査団の特徴

調査可能な案件	仮想通貨詐欺、ICO詐欺
相談・調査費用	初回相談無料、調査費用は案件により異なる
相談受付窓口	電話、LINE
調査スピード	記載なし（上位3社より遅い可能性あり）
スタッフ対応	専門的内容でも丁寧に説明

仮想通貨調査団の口コミと評判

最初は混乱していましたが、こちらに相談したところ適切な書類を用意してくれました。証拠を十分だとされ、忍耐強く交渉を進めてくれたので、返金はスムーズに進みました。主要なステップを正確に踏むことが回復への鍵だったのだと感じました。

詐欺被害で悩んでいた私に、プライバシーを尊重しつつも親身に対応してくれました。特にサポートが丁寧かつ迅速だったおかげで、家族に打ち明ける前に解決できてよかったです。周りに詐欺被害を受けた人がいたら紹介したいと思います。

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　第5位　虎ノ門探偵事務所

経験豊富な専門調査員
警察OBネットワークの活用

虎ノ門探偵事務所の特徴

調査可能な案件	ファンド詐欺、未公開株詐欺、社債詐欺、事業出資詐欺
相談・調査費用	面談、お見積り無料
相談受付窓口	対面、電話、オンライン、メール（LINEはなし）
調査スピード	記載なし（専門性の高い上位4社より遅い可能性あり）
スタッフ対応	丁寧、アフターフォロー充実

虎ノ門探偵事務所の口コミと評判

最初はどうすれば良いかわからず不安でしたが、こちらの専門家が親身に対応してくれました。証拠集めや書類作成も迅速で、安心して進めることができました。おかげで、返金手続きをスムーズに終えることができ、非常に感謝しています。

詐欺に遭ったときは非常に困っていましたが、こちらのチームが素早く対応してくれました。計画的なアプローチと専門知識のおかげで、予想以上に早く返金を受け取ることができました。対応の質に非常に満足しており、同様の被害に遭った知人にも勧めたいと思います。

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